SBI・バンガード・S&P500とは?
SBI・バンガード・S&P500とは、投資信託で、正式名称「SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド」です。楽天・全米株式インデックス・ファンドのことです。バンガード・S&P500 ETF(VOO)に投資し、米国を代表する大企業500銘柄で構成される、S&P500指数に連動することを目指すよう設計されています。SBI・バンガード・S&P500を保有することで、米国主要大企業のインデックスに投資できます。米国株の魅力で紹介したように、日本のインデックス投資よりも高い利回りが期待できます。
SBI・バンガード・S&P500の魅力
SBI・バンガード・S&P500(以下SBI VOO)の最大のメリットは、管理費用が0.094%程度という投資信託はかなり低コストであることです。また、100円以上1円単位から購入でき、自動で再投資が可能なことも大きなメリットです。VOOを直接購入することも可能ですが、基準価格が$350程(2021年2月現在)のため、$350単位でしか購入できず、分配金の再投資も自動ではできません(再投資する場合は、自分で追加購入する必要がある)。VOOのデメリットを挙げましたが、良い点もあります。それは圧倒的な経費率が0.03%という圧倒的なコストの低さです。
SBI・バンガード・S&P500 利回りシミュレーション
SBI VOOの方がコストが高いのだから、VOOの方がパフォーマンスが良いのでは?と思ったので、シミュレーションしてみました。結論から言うと、少額投資であればSBI VOOの方がパフォーマンスがいいです。SVI VOOの方が、5年で約20,600円、10年で約124,100円、15年で約432,500円パフォーマンスがVOOを上回るということになりました。
<基本前提>※成長率や分配金の状況は年度によって変化しますし、ドルへ変える際の手数料・売却にかかる税金等は考慮していませんので、あくまでシミュレーションです。
- 初回に50万円を投資して、15年間そのまま
- 基準価格の成長からの利益(キャピタルゲイン)を年利12.15%と仮定(2011年から2020年までのVTI平均実績から算出)
- 配当利回りを年間1.84%と仮定(2011年から2020年までのVTI平均実績から算出)
- 年4回ある配当金のタイミングで、SBI VOOは再投資。VOOは分配金を受け取るだけで再投資しない(下記グラフには、分配金を再投資せず、資産額にプラスしています。)
- VOO経費率:0.03%とSBI VOO管理費用:0.094%として、資産額からマイナス
今回は、50万を初期投資としたため、上のような結果でしたが、分配金でVOOを追加購入できる(基準価格を超える分配金が毎回出ている)状況であれば、経費率が安いVOOの方がパフォーマンスが良くなるはずです。少額や積立の運用であれば、SBI VOOの方が再投資の複利効果が大きくメリットがあります。SBI VOOは設定されてから日が浅いことが少し心配要素ですが、実質管理費用が上がらないことを期待します。米国株市場全体のインデックスに連動する楽天VTIも紹介してますので、比較すると面白いかもしれません。