INMDとは?
INMODE(インモード) ティッカー:INMDは、米ナスダックに上場している美容医療機器を中心とするイスラエル発の企業です。低侵襲(体を切らない、体の負担をなるべく軽くすること)で施術できる医療機器の製造販売を行っており、レーザーではなく、光を利用した体に負担の少ない肌治療を可能にしたルメッカ(INMODE社製品)は日本でも広まりつつあります。
INMDの業績(2021年12月期更新)
2022年2月10日に2021年12月期の決算発表されたので、まとめてみました。前期比からするとEPSは-39%(2021年10月に株式分割が起こっている影響が大きく、下がっています。)、売上高は上昇していますが、営業利益は低下しています。この大きな要因は知財関係の出費のようです。それがなければ前期と同じくらいの営業利益と言えます。成長は鈍化しているものの、営業利益率は35%と高い水準にあります。高い利益を確保できるビジネスモデルを確立しているといえるのではないでしょうか。
決算期(単位:千ドル) | EPS | EPS変化率 | 売上高 | 営業利益 |
2021-12-31 | 0.63 | 61% | $110,540 | $39,541 |
2021-09-30 | 1.04 | 104% | $94,176 | $45,018 |
2021-06-30 | 1.00 | 147% | $87,325 | $41,536 |
2021-03-31 | 0.68 | 72% | $65,524 | $26,771 |
2020-12-31 | 0.94 | 149% | $75,187 | $35,440 |
2020-09-30 | 0.63 | 263% | $59,714 | $23,293 |
2020-06-30 | 0.24 | 80% | $30,765 | $8,105 |
2020-03-31 | 0.3 | 65% | $40,441 | $6,003 |
2019-12-31 | 0.46 | 110% | $47,002 | $17,978 |
2019-09-30 | 0.42 | 94% | $40,010 | $15,981 |
高い利益率のおかげで、下図のように株主資本も順調に積みあがっています。ROEは、年間で20%あれば優良(単純に考えると四半期のROEが5%)と言われるなかで、2020年実績は29%と非常に高く、2022年は39.6%と昨年を大きく上回っています。市場が荒れているので最近は株価の変動も激しいですが、ファンダメンタルズ的には良好と言えます。今後の活躍に期待です。
株式分割を発表
2021年9月17日(現地時間)に、インモード(INMD)の株式分割が発表されました。10/1より、1:2で分割されています。上記のEPSも2021年12月期は分割後の株数での計算となっています。