楽天VTIとは?
楽天VTIとは、投資信託の名前で、楽天・全米株式インデックス・ファンドのことです。バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)に投資し、米国株式のほぼ100%をカバーするCRSP USトータル・マーケット・インデックスに連動することを目指すよう設計されています。簡単に言えば、楽天VTIを保有することで、米国株全体のインデックスに投資できます。米国株の魅力で紹介したように、日本のインデックス投資よりも高い利回りが期待できます。
楽天VTIのメリット
楽天VTIの最大のメリットは、100円以上1円単位から購入でき、自動で再投資が可能なことです。VTIを直接購入することも可能ですが、基準価格が$200程(2021年2月現在)のため、$200単位でしか購入できず、分配金の再投資も自動ではできません(再投資する場合は、自分で追加購入する必要がある)。VTIのデメリットを挙げましたが、良い点もあります。それは圧倒的な経費率の低さです。VTIは経費率が0.03%と低く、一方、楽天VTIは管理費用が0.162%です。
楽天VTI 利回りシミュレーション
私自身楽天VTIに投資していますが、楽天VTIの方がコストが高いのだから、メリットがないのでは?と思ったので、シミュレーションしてみました。結論から言うと、少額投資であれば楽天VTIの方がパフォーマンスがいいです。楽天VTIの方が、5年で約18,800円、10年で約120,400円、15年で約424,500円パフォーマンスがVTIを上回るということになりました。
<基本前提>※成長率や分配金の状況は年度によって変化しますし、ドルへ変える際の手数料・売却にかかる税金等は考慮していませんので、あくまでシミュレーションです。
- 初回に50万円を投資して、15年間そのまま
- 基準価格の成長からの利益(キャピタルゲイン)を年利12.25%と仮定(2011年から2020年までのVTI平均実績から算出)
- 配当利回りを年間2.05%と仮定(2011年から2020年までのVTI平均実績から算出)
- 年4回ある配当金のタイミングで、楽天VTIは再投資。VTIは分配金を受け取るだけで再投資しない(下記グラフには、分配金を再投資せず、資産額にプラスしています。)
- VTI経費率:0.03%と楽天VTI管理費用:0.162%として、資産額からマイナス
今回は、50万を初期投資としたため、このような結果でしたが、毎回出る分配金でVTIを追加購入できる(基準価格を超える分配金が毎回出ている)状況であれば、経費率が安いVTIの方がパフォーマンスが良くなるはずです。少額や積立の運用であれば、楽天VTIの方が再投資の複利効果が大きくメリットがあります。楽天VTIは楽天証券ではイデコでも運用できますし、SBI証券、マネックス証券でも取り扱いがあります。楽天VTIと同じようにおすすめできるS&P500に連動するSBI VOOも紹介してますので、ぜひご覧ください。